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2022年4月18日・マイナビニュース

史上初「民間宇宙飛行士」が宇宙ステーションへ – 宇宙飛行の新時代の幕開け

 史上初となる国際宇宙ステーション(ISS)への民間宇宙飛行ミッション「Ax-1」が、2022年4月9日から始まった。

 米宇宙企業アクシアム・スペースが企画したもので、4人の「民間宇宙飛行士」が参加。スペースXの宇宙船クルー・ドラゴンでISSを訪れ、約8日間滞在し、実験や研究を行う。

 ISSへの宇宙旅行はこれまでも行われてきたが、今回は民間主導による、民間宇宙飛行士のミッションという点で一線を画する。そして、将来の宇宙ステーションの商業化という目標に向けた大きな一歩ともなるものである。

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2022年4月11日・マイナビニュース

ロシアのロケット使用不可、苦境のワンウェブにイーロン・マスクが助け舟

 ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、衛星の打ち上げができなくなった英国の衛星インターネット事業者「ワンウェブ」は2022年3月21日、打ち上げ再開のため、米国の「スペースX」と契約を締結したと発表した。

 同社とスペースXは競合関係にあり、救いの手が差し伸べられたことに驚きの声があがる一方、スペースXのイーロン・マスク氏は「たとえ競合他社でも、正しい行動をとる」と語り、度量の大きさを見せつけた。

 現在、打ち上げ成功率が高く信頼性があり、そして発注してすぐに打ち上げが可能な大型の商業ロケットは、実質的にファルコン9しかなく、スペースX一強・一択ともいえる状況になった。しかし、その裏には大きなリスクも潜む。

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2022年4月11日・マイナビニュース

スペースXのクルー・ドラゴン宇宙船4番機、名前は「フリーダム」に

 米国航空宇宙局(NASA)は2022年3月24日、クルー・ドラゴン宇宙船の4番機を「フリーダム(Freedom)」と命名したと発表した。

 名前を考案し、同機の初飛行にも搭乗するチェル・リングリン宇宙飛行士は「基本的人権と、誰にも妨げられない人間の精神から生み出される産業とイノベーションを称えたもの」と命名理由を説明。

 初飛行は4月20日に予定されている。

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2022年4月8日・軍事研究

月刊『軍事研究』2022年5月号

 月刊『軍事研究』2022年5月号(ジャパン・ミリタリー・レビュー、4月8日発売)に、「H3」ロケット試験機1号機の打ち上げ延期に関する記事を書きました。

 H3ロケットの概要から、打ち上げ延期の原因となったLE-9エンジンの概要と今回の問題の背景、そして今後の展望や懸念などについて解説しています。

 ぜひお手に取ってご覧いただけますと幸いです。


2022年3月31日・マイナビニュース

ロシア人宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに到着、ウクライナ色の服を着用?

 ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、ロシア国営宇宙企業ロスコスモスは2022年3月19日、3人のロシア人宇宙飛行士を乗せた「ソユーズMS-21」宇宙船を打ち上げた。

 宇宙船は約3時間後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着、3人は米国や欧州の宇宙飛行士と合流した。一方、3人がウクライナの国旗の色と同じ、黄色と青の服を着用していることが話題となっている。

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2022年3月23日・ラジオ出演

3月23日(水)放送のTBSラジオ「アシタノカレッジ」に出演します

 3月23日(水)放送の、TBSラジオ「アシタノカレッジ」に出演します。

 ロシアのウクライナ侵攻の宇宙開発への影響についてお話しする予定です。

 どうぞよろしくお願いいたします。


2022年3月22日・マイナビニュース

メルセデスF1の“ゼロポッド”で話題、「リアクション・エンジンズ」とは?

 史上まれに見る大接戦の末、劇的な結末を迎えた2021年のフォーミュラ1(F1)世界選手権。それから早3か月、2022年シーズンが幕を開けた。

 今シーズンは「過去40年で最大の変化」とも称される規約変更がもたらされ、各チームのマシンの姿かたちは、昨シーズンから大きく変貌した。

 そんな中、昨年惜しくもドライバーズ・タイトルを逃したメルセデスAMG F1が開発した「W13」は、他に類を見ないスリムな形状で大きな話題となっている。まるでマシンの側面を大きく削ぎ落としたような、「ゼロ・ポッド」と呼ばれるこの形状。実現した背景には、「リアクション・エンジンズ(Reaction Engines)」という英国の航空宇宙メーカーの存在があるという。

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2022年3月19日・マイナビニュース

ロシアのウクライナ侵攻、欧州のロケット打ち上げに大打撃 – その理由とは?

 2022年2月24日に始まった、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。その背景で、欧州のロケットが大きな打撃を受けている。

 すでに、ロシアから輸入している「ソユーズ」ロケットの打ち上げは中断。さらに、欧州製の小型ロケット「ヴェガ」やその後継機も、一部にウクライナ製のロケットエンジンを使用しており、その先行きには暗雲が立ち込める。

 ソユーズやヴェガは、欧州の安全保障・防衛にかかわる衛星の打ち上げや、商業打ち上げで活躍。事態が長引けば、欧州の宇宙開発、ひいては世界の宇宙開発にも大きな影響を及ぼす可能性がある。

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2022年3月11日・マイナビニュース

「フクロウの夜は続く」と銘打った、日本の宇宙企業Synspectiveの衛星が打上げ成功

 日本の宇宙スタートアップ企業「Synspective(シンスペクティブ)」は2022年3月1日、同社にとって2機目となる小型地球観測衛星「StriX-β」の打ち上げに成功した。

 StriX-βは、コンパクトながら高性能な合成開口レーダー(SAR)を搭載。毎日同じ地点の上空を通過し、昼夜や天候に関係なく地表を観測できることを特徴としている。

 今後、2020年代後半までに衛星数を30機に増やし、地球全体を高い頻度で観測できるシステムの構築・運用を目指す。

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2022年3月10日・軍事研究

月刊『軍事研究』2022年4月号

 月刊『軍事研究』2022年4月号(ジャパン・ミリタリー・レビュー、3月10日発売)に、連載「最新世界の次世代ロケット」の第4回「ロシア編」を書きました。

「ソユース」、「プロトンM」などロシアの現行ロケットと、「アンガラー」など開発中の新型ロケットの、それぞれの現状と課題について解説しています。

 ぜひお手に取ってご覧いただけますと幸いです。