ロシアのロケット使用不可、苦境のワンウェブにイーロン・マスクが助け舟
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、衛星の打ち上げができなくなった英国の衛星インターネット事業者「ワンウェブ」は2022年3月21日、打ち上げ再開のため、米国の「スペースX」と契約を締結したと発表した。
同社とスペースXは競合関係にあり、救いの手が差し伸べられたことに驚きの声があがる一方、スペースXのイーロン・マスク氏は「たとえ競合他社でも、正しい行動をとる」と語り、度量の大きさを見せつけた。
現在、打ち上げ成功率が高く信頼性があり、そして発注してすぐに打ち上げが可能な大型の商業ロケットは、実質的にファルコン9しかなく、スペースX一強・一択ともいえる状況になった。しかし、その裏には大きなリスクも潜む。