「Web」カテゴリーの記事一覧
小惑星「ベンヌ」の石が日本にやってくる! リュウグウとの比較でわかることとは?
太陽系や生命の起源の手がかりがあるかもしれない小惑星「ベンヌ」のサンプル(石や砂などの試料)が、地球にもたらされたのは2023年9月のことだった。
2020年に地球を飛び立った、米国航空宇宙局(NASA)の探査機「オサイリス・レックス」が、はるばるベンヌへ赴き、地表に舞い降りてサンプルを回収し、地球に送り届けたのである。
そして、そのサンプルの一部が、もうすぐ日本へやってくる。日本も2020年12月、小惑星「リュウグウ」の岩石を持ち帰ることに成功しており、両者を比べて研究することで、より多くのことがわかると期待されている。
H3ロケット打ち上げ成功失敗を乗り越えた技術者たちの執念
東京エレクトロンさまのWebマガジン『TELESCOPE magazine』に、「H3ロケット打ち上げ成功 失敗を乗り越えた技術者たちの執念」という記事を書きました。
2月に打ち上げられた、H3ロケット試験機2号機のリポート記事です。
NASA探査機「ボイジャー1」、トラブルから復活へ – 科学データの送信も再開
米国航空宇宙局(NASA)は2024年5月22日、星間空間を飛行している探査機「ボイジャー1(Voyager 1)」から、科学データの一部の送信が再開されたと発表した。
ボイジャー1は昨年11月、コンピューターに問題が発生し、読み取りできないデータを送信するようになり、運用チームが復旧にあたっていた。今年4月には工学データの送信が再開され、それに続いて今回、4つの科学観測機器のうち2つから科学データの送信を再開させることに成功した。
現在は、残りの2つの機器についても復旧にあたっており、今後数週間以内に実施し、ボイジャー1を通常運用に戻したいとしている。
火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の冒険は続く – その最後の任務と未来
火星の空を舞い、地球以外の惑星で初めて飛んだ航空機となった小型ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」。2021年4月から今年1月まで、当初の計画を大きく超える、通算72回の飛行を行い、累計で17kmも移動するなど、歴史的な成果を残した。
この活躍により、火星探査においてヘリコプターが活用できることが実証された。そして、将来的により本格的な火星ヘリコプターを送り込み、これまでにない探査活動を行うことができる可能性も出てきた。
巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿
米宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2024年4月7日、開発中の宇宙船「スターシップ」について講演し、今後の飛行試験や、発展型の開発計画について明らかにした。
早ければ5月にも4度目の飛行試験を行うとしたほか、その次の試験では発射台への着陸も目指すという。さらに、打ち上げ能力を高めた新型のスターシップを開発するとも語られた。
日本初の月面着陸に成功した「小型月着陸実証機(SLIM)」が乗り越えた苦難と大きな成果
東京エレクトロンさまのWebマガジン『TELESCOPE magazine』に、「小型月着陸実証機(SLIM)」の記事を書きました。
SLIMの目的や特徴、月面着陸や月面の運用での出来事、得られた成果などについて解説しました。
H3ロケット3号機は「もう試験機ではない」 – 打ち上げに向けた計画が明らかに
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工は2024年3月21日、三菱重工の飛島工場で、H3ロケットのコア機体を報道関係者に公開した。
このうち第1段は、次に打ち上げる3号機で使用される機体となる。3号機は初めて“試験機”がつかない打ち上げとなる。その一方で、打ち上げ前には、発射台に新たに取り付けた「機体把持装置」の試験が行われる。
試験機1号機の打ち上げ失敗、試験機2号機でのリベンジを経て、ついに宇宙の海へと漕ぎ出したH3が、次に挑む3号機のミッションとはどのようなものだろうか。
小惑星探査がひらく可能性 ─ 生命誕生から宇宙資源、地球防衛まで
東京エレクトロンさまのWebマガジン『TELESCOPE magazine』に、小惑星に関する記事を寄稿しました。
太陽系の成り立ちや生命誕生の謎の解明、水や金属などの資源探索と開発、地球への衝突からの防衛という、昨今話題の3つのテーマについて解説しました。
スペースXの巨大宇宙船「スターシップ」が飛行試験、火星に向けさらに前進
米宇宙企業スペースXは2024年3月14日、開発中の巨大宇宙船「スターシップ」の3度目の飛行試験を実施した。
今回も宇宙からの帰還までは果たせなかったものの、初めて地球を回る軌道の一歩手前まで到達し、さらに宇宙空間でいくつかの技術実証にも挑んだ。
まだ課題は多いものの、同社が目指す月、そして火星への飛行に向け、また一歩前進した。そして早くも、次の飛行試験の準備が進んでいる。
インド、「ガガンヤーン」宇宙船に乗る宇宙飛行士を発表 – 2025年にも宇宙へ
インド宇宙研究機関(ISRO)は2024年2月27日、有人宇宙飛行ミッション「ガガンヤーン(Gaganyaan)」で飛行する、最初の4人の宇宙飛行士を発表した。
選ばれたのはいずれもインド空軍のパイロットで、早ければ2025年にも、このうち1~2人がガガンヤーン宇宙船に乗って飛行する予定となっている。