「マイナビニュース」カテゴリーの記事一覧
米ヴァージンの宇宙旅行、価格は約5000万円 – 商業運航は2022年後半から
米国の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックは2021年8月5日、宇宙旅行のチケットの販売を再開すると発表した。
価格は1人あたり45万ドル(約5000万円)。以前は25万ドルで販売されていたが、倍近くにまで値上がりした。墜落事故を受けた改修や、新型機の開発などが影響したものとみられる。
商業運航の開始は2022年後半を見込む。
ハッブル宇宙望遠鏡、木星の衛星ガニメデに水蒸気が存在する証拠を発見
スウェーデン王立工科大学などの研究チームは2021年7月27日、ハッブル宇宙望遠鏡を使った観測で、木星の衛星「ガニメデ」の大気中に水蒸気が存在する証拠を初めて発見したと発表した。
この水蒸気は、ガニメデの表面にある氷が固体から気体に変化(昇華)したことで発生したものとみられるという。
論文は同日付け発行の論文誌『Nature Astronomy』に掲載された。
国際宇宙ステーション危機一髪、ロシアの新しい実験棟がエンジン誤噴射
国際宇宙ステーション(ISS)で2021年7月30日、姿勢が大きく乱れるトラブルが起きた。直前にドッキングした、ロシアの新しい実験棟モジュール「ナウーカ」のスラスターが誤って噴射されたためで、ISSは一時「緊急事態」が宣言された。
その後、1時間足らずのうちに姿勢は正常に戻り、ISSに損傷はなかった。滞在している宇宙飛行士への危険もなかったという。
ナウーカはこれまでにもトラブルが多発しており、今後のISSの運用とロシアの宇宙開発の信頼性に、大きな不安を残すこととなった。
ロシアの宙飛ぶ研究室「ナウーカ」、ISSへ結合 – 四半世紀に渡る苦闘の軌跡
地球の上空高度約400kmを回る国際宇宙ステーション(ISS)。米国やロシア、欧州、日本、カナダが共同で造り上げた、宇宙に浮かぶ巨大な有人実験施設である。
2021年7月29日、そのISSに、ロシアの新しいモジュールが結合された。その名は「ナウーカ(科学)」。「宙飛ぶ研究室」の異名を取り、科学的な実験を行うモジュールとして活用される。
ナウーカの開発が始まったのは1990年代のこと。それから宇宙へ飛び立つまでには、幾多のトラブルや困難に見舞われた。その苦闘の歴史を振り返る。
金星探査機「あかつき」の観測から金星の夜間の大気循環を解明 – 東大など
東京大学(東大)や立教大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究グループは2021年7月21日、金星探査機「あかつき」が取得した赤外線画像の解析から、金星の夜間の大気循環のメカニズムについて解明することに成功したと発表した。
金星が夜の間、雲頂にどのような流れのパターンが生じるのかは、40年来の謎だった。今回の研究で、夜間には昼間とは逆方向の南北風が生じることが判明。スーパーローテーションと呼ばれる高速大気循環のメカニズムや平均的な南北循環の理解が得られたとしている。
論文は同日付け発行の論文誌『Nature』に掲載された。
ブルー・オリジン、初の有人宇宙飛行に成功 – 宇宙旅行の実現まであと一歩
米国の宇宙企業ブルー・オリジンは2021年7月20日、宇宙船「ニュー・シェパード」による初の有人宇宙飛行に成功した。
飛行には、同社創業者で、Amazonの創業者でもあるジェフ・ベゾス氏のほか、ベゾス氏の弟など4人が参加。宇宙飛行の史上最高齢と最年少の記録も更新した。
こんな名前だけど威厳は十分 – スペースXの新しいロケット回収船が就役
宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2021年7月10日、新しいロケット回収船「ア・ショートフォール・オヴ・グラヴィタス」号を就役させたと発表した。
打ち上げたロケットを着陸させ、回収するために使う船で、これが3隻目となる。今後、ロケットの打ち上げ頻度が増加するのに合わせて投入されたもので、大西洋を拠点に運用を行い、高頻度のロケット打ち上げに対応する。
「宇宙から見る地球は想像を絶する」、ヴァージンのブランソン氏が宇宙飛行
米国の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックは2021年7月11日、開発中の宇宙船「スペースシップツー」による宇宙飛行試験を実施した。
創業者のリチャード・ブランソン氏も搭乗し、飛行前の訓練から宇宙飛行まで自ら体験。商業運航に向け、安全性や快適性をアピールした。
欧露共同開発の火星探査車、パラシュート試験に成功 – 2022年の打上げに光明
欧州宇宙機関(ESA)とロシア国営宇宙企業ロスコスモスは2021年7月2日、2022年の打ち上げを目指して開発中の火星探査車「エクソマーズ2022」の、パラシュートの高高度降下試験を実施した。
パラシュートの開発はこれまで難航していたが、予定どおりの減速を達成し、試験は成功。来年の打ち上げに向け光が差した。
国際宇宙ステーションに新しい太陽電池を設置、半分の大きさで2倍の発電力
国際宇宙ステーション(ISS)に新しい太陽電池を設置する作業が、2021年6月16日から28日にかけて行われた。
従来の太陽電池が老朽化したためで、新型の太陽電池は半分の大きさで2倍の電力を生成できる。2人の宇宙飛行士の船外活動によって、最初の2基の設置が完了。今後2年の間に、さらに4基を設置する。