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ロシアが衛星攻撃兵器の試験を実施、宇宙ごみが大量発生 – その顛末と影響
ロシア国防省は2021年11月16日、衛星攻撃兵器システムによる衛星の迎撃試験を実施したと発表した。ミサイルは同国の老朽化した衛星に命中。試験は成功したという。
米軍や米国航空宇宙局(NASA)なども試験が行われたことを確認している。
衛星の破壊にともない、多数の宇宙ごみ(スペース・デブリ)が発生。今後数十年にわたり、他の衛星に衝突するなどの危険性が高まる重大な事態となった。
【連載】世界が認めた三菱重工の技術 – 今冬打ち上げのH-IIAロケット45号機が公開
三菱重工は2021年11月8日、同社飛島工場(愛知県飛島村)において、H-IIAロケット45号機のコア機体を報道公開した。
機体はこのあと種子島宇宙センターへ運ばれ、今年12月21日に英国インマルサットの通信衛星「インマルサット6 F1」を載せて打ち上げられる予定となっている。
インマルサットは長い歴史と高い実績をもつ世界的な衛星通信事業者であり、インマルサット6 F1は同社にとって最新鋭の次世代型衛星の1号機となる。そんな“ロケットの目利き”である同社が、なぜ重要な衛星の打ち上げに三菱重工のH-IIAを選んだのだろうか。
今年で20周年を迎えたH-IIAロケットの概要から、45号機のミッション、そしてインマルサットがH-IIAを選んだ背景などについて、3回に分けてみていきたい。
11月16日(火)NHKラジオ『Nらじ』に出演します
11月16日(火)18時00分〜放送の、NHKラジオ『Nらじ』に出演いたします。
「民間による宇宙旅行 競争激化の背景とこれから」というテーマで、昨今活発になっている宇宙旅行の概要や、金額や安全性、課題などについてお話しする予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
11月15日(月)と16(火)、TOKYO FM「Sapiens 2030」に出演します
先週に引き続き、11月15日(月)と16(火)にも、TOKYO FM「Sapiens 2030」に出演します。
宇宙ビジネスの最新情報や、宇宙ホテルの実現可能性などについてお話ししました。
AuDee(https://audee.jp)でも聞けるそうです。
どうぞよろしくお願いいたします。
月刊『軍事研究』2021年12月号
月刊『軍事研究』2021年12月号(11月10日発売 、ジャパン・ミリタリー・レビュー )に、連載「最新世界の次世代ロケット」の第3回「アリアンが牽引するヨーロッパのロケット」を書きました。
欧州における自律的な宇宙輸送の重要性や、次世代ロケットの「アリアン6」、「ヴェガC、E」、超小型ロケットなどについて解説しました。
ぜひお手に取ってご覧いただけますと幸いです。
H-IIAロケット、初打上げから20年 その運用を支える「田代試験場」の歴史と未来 ~後編~
三菱重工さまのオンラインマガジン『SPECTRA』に、H-IIAロケットの20年、そして知る人ぞ知る「田代試験場」の45年の歴史と未来について解説した記事を書きました。
先日公開された前編では、H-IIAの歩みと、8月に行われたLE-7Aエンジンの領収燃焼試験の模様などについて取り上げました。
今回の後編では、なぜロケットの製造拠点がある名古屋(愛知県)から遠く離れた秋田県の山の中に、エンジンの試験場が造られたのか、 田代試験場ではこれまでどんな試験が行われてきたのか、進む老朽化問題、そして日本のロケットを維持・進化させるために何が求められているのか、といったことについて書きました。
11月10日(水)、11日(木)TOKYO FM「Sapiens 2030」に出演します
11月10日(水)と11日(木)に放送の、TOKYO FM「Sapiens 2030」に出演します。
宇宙開発の最新情報や、月探査、月面での居住などについてお話ししました。
AuDee(https://audee.jp)でも聞けるそうです。
どうぞよろしくお願いいたします。
韓国・国産ロケット「ヌリ号」、打ち上げ成功まであと一歩 – その偉業と意義
「大韓民国の宇宙時代が目の前に迫っています。広大な宇宙と新しい未来に向けて、ヌリ号とともに精力的に前進しましょう」。
激務をこなした関係者を前に、韓国のムン・ジェイン大統領はこう力強く語り、激励した。
韓国航空宇宙研究院(KARI)は2021年10月21日、新型国産ロケット「ヌリ号」の初の打ち上げ試験に挑んだ。ロケットは途中まで順調に飛行したものの、トラブルにより軌道には到達できず、打ち上げは失敗に終わった。
しかし、経験も実績もほとんどない中、初打ち上げながら成功まであと一歩まで進んだことは偉業であり、そして韓国の宇宙開発にとって大きな意義がある。
米民間企業ら、商業用の宇宙ステーション「オービタル・リーフ」計画を発表
米国の宇宙企業ブルー・オリジンやシエラ・スペースなどは2021年10月26日、商業用の有人宇宙ステーション「オービタル・リーフ」を建造する計画を発表した。
「宇宙に浮かぶ複合型ビジネス・パーク」と銘打ち、世界中の顧客から研究や産業、観光目的での利用を受け付けるとともに、人員や物資の輸送、運用などを商業サービスとして提供するとしている。
運用開始は2020年代後半の予定で、国際宇宙ステーション(ISS)と入れ替わりに、地球低軌道での有人活動の主導権を握ることを目指す。
「みちびき初号機後継機」打ち上げ成功、日本独自の衛星測位システムに弾み
三菱重工は2021年10月26日、準天頂衛星「みちびき初号機後継機」を搭載したH-IIAロケット44号機の打ち上げに成功した。
同衛星は2010年に打ち上げられた「みちびき初号機」の後継機で、新技術により耐久性の向上や長寿命化、サービスの安定化を図るとともに、将来の日本独自の衛星測位システム構築に向けた大きな一歩となった。