「Web」カテゴリーの記事一覧
スカパーJSAT、スペースXの巨大ロケット「スターシップ」で衛星打ち上げへ
日本の衛星通信大手、スカパーJSATは2022年8月18日、通信衛星「スーパーバード9」の打ち上げについて、米宇宙企業スペースXと契約を締結したと発表した。
打ち上げは2024年の予定で、スペースXが開発中の巨大ロケット「スターシップ」を使うという。スターシップにとって、最初の商業打ち上げ契約のひとつとなった。
契約額など、詳細は不明。スカパーJSATは「『スーパーバード9』の打ち上げに向け、引き続きスペースXと協力していく」とコメントしている。
韓国初の月探査機「タヌリ」打ち上げ成功、国際有人月探査に向けた一歩に
韓国初の月探査機「タヌリ」が2022年8月5日、打ち上げに成功し、月へ向かう軌道に入った。
タヌリは、探査機の運用や科学観測に必要なさまざまな技術実証を実施。さらに、月で水などの資源を探索し、米国航空宇宙局(NASA)など進める有人月探査計画「アルテミス」の実現にとって必要な地形図の作成にも挑む。
宇宙望遠鏡と月着陸機を同時打ち上げ! 三菱重工のH-IIAロケット47号機が公開
三菱重工は2022年7月29日、同社飛島工場(愛知県飛島村)において、H-IIAロケット47号機のコア機体を報道公開した。機体はこのあと種子島宇宙センターへ運ばれ、組み立て、試験ののち、今年度中に打ち上げられる予定となっている。
同ロケットには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のX線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」の2機を搭載する。片や宇宙を観測する望遠鏡、片や月面に降り立つ月着陸機。目的も軌道もまったく異なる2つの宇宙機を、同時に打ち上げるミッションに挑む。
中国が2年ぶりに「再使用型試験宇宙機」を打ち上げ、小型のスペースシャトルか?
中国の宇宙機関、中国国家航天局は2022年8月5日、「再使用型試験宇宙機」の打ち上げに成功したと発表した。
宇宙機は軌道上に一定期間とどまり、軌道上サービスを行ったのち地上に着陸。宇宙機の再使用に関する技術実証を行うとしている。ただ、機体の姿かたち、運用期間などは明らかにされておらず、多くのことが謎に包まれている。
中国の「長征五号B」ロケット機体が大気圏再突入、被害はないもののNASAなど非難
中国が宇宙ステーションの部品の打ち上げに使った大型ロケット「長征五号B」の残骸が、2022年7月31日の未明(日本時間)、インド洋上空で大気圏に再突入した。
懸念されていた地上への被害はなかった。
今後も少なくとも2回、同様の事態が発生する見通しで、米国航空宇宙局(NASA)などは「責任ある宇宙利用と、人々の安全を確保するための行動を取るべき」と非難する声明を出している。
欧州の新たな小型ロケット「ヴェガC」初打ち上げに成功 – 期待と不安の船出
欧州宇宙機関(ESA)などは2022年7月14日、新しい小型ロケット「ヴェガC」の初打ち上げに成功した。
ヴェガCは従来運用していた「ヴェガ」の改良型で、打ち上げコストは据え置きで打ち上げ能力を向上。近年増加している小型・中型衛星の打ち上げ需要に、高いコストパフォーマンスで応えることを目指している。
ESAなどはさらなる改良型の開発を進める一方、その将来にはロシアによるウクライナ侵攻が影を落とす。
ロシアが国際宇宙ステーションから2024年以降に離脱、独自ステーション建造へ
ロシア大統領府は2022年7月26日、米国や日本などと共同運用する国際宇宙ステーション(ISS)について、2024年以降に離脱する意向を明らかにした。また、並行してロシア独自の新しい宇宙ステーションを建造するという。
天翔ける電子レンジが人を月へ導く! NASAの超小型探査機「CAPSTONE」の挑戦
1969年7月20日、人類で初めて月を歩いたニール・アームストロング宇宙飛行士は、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩である」という言葉を残した。
そしていま、米国航空宇宙局(NASA)は半世紀ぶりとなる有人月着陸を目指し「アルテミス(Artemis)」計画を進めている。わずか12人のみが降り立ち、そして打ち切りとなったアポロ計画とは違い、アルテミス計画には女性や日本人の宇宙飛行士も参加し、そして人が月に滞在して探査し続けることを目指している。
その準備として、NASAは2022年6月28日、「CAPSTONE(キャップストーン)」という月探査機を打ち上げた。質量わずか27kg、電子レンジほどの小さな機体ながら、アポロ計画よりも人類にとって大きな一歩のため、さまざまな技術実証に挑む。
【連載】世界中の天文学者が恋焦がれた、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の見た宇宙
カリーナ星雲にそびえる「宇宙の崖」、5つの銀河が集まった「ステファンの五つ子」、指輪のような「南のリング星雲」、そして地球系外惑星の大気――。
米国航空宇宙局(NASA)などは2022年7月12日、最新鋭の宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が初めて撮影した画像を公開した。
NASAが「今後何十年にもわたって、世界中の天文学者が酔いしれる世界最高の天文台」と謳うJWST。今回公開された画像は、その性能の一端を見せつけるとともに、これからの研究、そして宇宙に潜む数々の謎の解明に大いに期待が持てるものだった。
その初画像はどんなものだったのか、なにが写っているのか、そしてそこからなにがわかるのか。世界中の天文学者が恋焦がれ、ついに目にすることができた画像を詳しく見ていきたい。
【速報】ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の初画像が公開、宇宙の一角に何千もの銀河
米国バイデン大統領は7月11日、米国航空宇宙局(NASA)などが昨年末に打ち上げた「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が撮影した最初の画像を公開した。
多数の銀河が集まった銀河団「SMACS 0723」と、背後にある遠くの銀河たちが収められており、遠方宇宙の赤外線画像としては、これまでで最も深く鮮明なもので、赤外線で観測された最も暗い天体を含む何千もの銀河が写っている。