「Web」カテゴリーの記事一覧
韓国の月探査機、月の永久影に覆われた領域を撮影 – NASA探査機の感度200倍
韓国航空宇宙研究院(KARI)などは2023年1月12日、月探査機「タヌリ」が撮影した、月の「シャックルトン」クレーターにある永久影に覆われた領域の画像を公開した。
永久影には水(氷)が埋蔵されていると考えられており、どこにどれだけ眠っているかを探ることは、将来の有人月探査や月面基地の建設に役立つ。タヌリは従来の探査機の200倍もの感度をもつカメラを使い、隠された水の探索に挑む。
ロシアの「ソユーズ」宇宙船が引き起こした“ISS史上最大の危機”、その全貌
2022年12月15日に発生した、ロシアの「ソユーズMS-22」宇宙船の冷却材漏れ事故。その影響で、国際宇宙ステーション(ISS)の運用、なにより宇宙飛行士の安全は大きく脅かされることになった。この危機に対し、米国航空宇宙局(NASA)とロシア国営宇宙企業ロスコスモス、そして米宇宙企業スペースXなどが協力し、事態の打開に向けて動き続けている。
「ISS史上最大の危機のひとつ」ともされる事態は、なぜ起きたのか。そして、技術者たちはどのようにして解決しようとしているのだろうか。
ヴァージンの空中発射ロケット打ち上げが失敗、初の英国からの軌道到達ならず
米宇宙企業ヴァージン・オービットは2023年1月10日、小型ロケット「ローンチャーワン」の打ち上げに失敗した。
打ち上げは6機目で失敗は2機目。今回が初の英国からの打ち上げだった。過去、英国本土から衛星が打ち上げられたことはなく、成功すれば歴史的快挙となり、また英国の宇宙ビジネスにとって大きなはずみにもなるはずだった。
打ち上げの拠点となったコーンウォール宇宙港の代表メリッサ・ソープ氏は、「宇宙は困難な場所ですが、私たちはまだ始まったばかりなのです」とコメントしている。
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「ソユーズ」宇宙船の冷却材漏れ、原因は依然不明 – 帰還の可否判断は1月中に
米国航空宇宙局(NASA)などは2022年12月23日、15日に発生したロシアの「ソユーズMS-22」宇宙船からの冷却材漏れについて記者会見を開き、原因は依然不明で、宇宙船の状態や今後のミッションへの影響についても調査中であると明らかにした。30日には、場合によっては宇宙飛行士の帰還のために別の宇宙船を使う可能性も示唆した。
一方、ロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」も27日、声明を発表し、原因の解明や宇宙船の状態の分析をさらに進め、2023年1月中にも、地球帰還の可否も含め、今後の対応について最終的な結論を出すとしている。
H3ロケットが挑んだ、最終関門の試験「CFT」- 目標達成でいよいよ打ち上げへ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年12月20日、新型基幹ロケット「H3」の開発状況について記者説明会を開催し、同11月に実施した「1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)」について、「目標を達成した」と発表した。
これによりH3は、試験機1号機に向けた最終関門を通過。さらなる改善を経て、2023年2月12日の打ち上げに向けた準備作業へ移る。苦難の日々を乗り越え、ついに星々の世界へ飛び立つときがやってきた。
欧州の「ヴェガC」ロケット、打ち上げに失敗 – 相次ぐ失敗で信頼性に疑問符
欧州のロケット運用会社アリアンスペースは2022年12月21日(日本時間)、小型ロケット「ヴェガC」の打ち上げに失敗した。
ヴェガCの打ち上げはこれが2機目で、今回が初の実運用かつ商業打ち上げだった。先代の「ヴェガ」ロケットから数え、衛星打ち上げの失敗は21機中3機目となり、欧州の宇宙輸送の信頼性、自立性に大きな疑問符がついた。
ISS停泊中のロシア宇宙船「ソユーズ」から冷却液漏れ、原因や影響は不明
2022年12月15日(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中のロシアの宇宙船「ソユーズMS-22」から、冷却液とみられる物質が漏れるトラブルが発生した。
原因はわかっていない。この影響で、この日予定されていたロシアの宇宙飛行士による船外活動は中止となった。さらに、今後の宇宙船の飛行計画や、ISSで行う実験に影響が出る可能性もある。
NASAの「オリオン」宇宙船、月からの帰還に成功 – 人類の月再訪への第一歩
米国航空宇宙局(NASA)の新型宇宙船「オリオン(オライオン)」が2022年12月12日、月への無人試験飛行ミッション「アルテミスI」を終え、地球への帰還に成功した。
アポロ計画以来、半世紀ぶりの有人月探査の実現、そして将来の有人火星探査に向けた足がかりになることを目指す「アルテミス」計画は、この成功で大きな一歩を踏み出した。
前澤友作氏、月旅行計画「dearMoon」のクルー8人を発表 – 2023年打ち上げ予定
実業家の前澤友作氏は2022年12月9日、月旅行プロジェクト「dearMoon」に参加するクルー8人を選定したと発表した。
前澤氏と8人のクルーは、早ければ2023年にも、米スペースXの巨大宇宙船「スターシップ」に乗り込み、月の裏側を回って帰ってくる約1週間のミッションに旅立つ。
前澤氏は「この旅を通していろんなことを得て、それを地球に還元して欲しい」と語る。
NASAの月着陸試験ミッション「アルミテスI」が月軌道を離脱、12日に地球帰還
米国航空宇宙局(NASA)による有人月探査の試験ミッション「アルテミスI」の宇宙船「オライオン」が、日本時間2022年12月2日、月を回る軌道から離れ、地球への帰還を開始した。
オライオンは11月16日に打ち上げられ、11月26日から月周回軌道で試験を行っていた。このあと6日には2回目の軌道変更を行い、そして12日に地球へ帰還することになっている。