「マイナビニュース」カテゴリーの記事一覧
中国の有人宇宙船が地球に帰還、初の宇宙ステーション長期滞在を完遂
中国の宇宙飛行士3人を乗せた「神舟十二号」宇宙船が、2021年9月17日、地球への帰還に成功した。
3人は6月から「中国宇宙ステーション(CSS)」に滞在。3か月間にわたる初の長期滞在ミッションを完遂した。来月には、新たに3人の宇宙飛行士を乗せた「神舟十三号」の打ち上げも予定されている。
いよいよ私たちの手に! 無数の衛星がつなぐ「宇宙インターネット」の現状
地球を覆うように多数の小型衛星を打ち上げ、全世界にブロードバンド・インターネットを届ける「宇宙インターネット」計画。その実現に向け、大きな動きがあった。
2021年9月9日、宇宙インターネット事業の展開を目指す「ワンウェブ(OneWeb)」は、米国の大手衛星通信事業者ヒューズ・ネットワーク・システムズとの間で、米国やインドにおけるサービス提供に関する契約を締結したと発表した。
そして13日には、日本のKDDIが、米宇宙企業スペースX(SpaceX)との間で、同社が提供する宇宙インターネット「スターリンク(Starlink)」を、au基地局のバックホール回線として利用する契約を締結したと発表した。
かつては夢物語だった宇宙インターネットが、いよいよ私たちの手に届くところまでやってきた。
史上初、旅行者4人だけの宇宙飛行が実現 – そこに込められた願いと可能性
史上初となる、旅行者だけの宇宙飛行ミッションがついに実現した。
ミッション名は「インスピレーション4 (Inspiration 4)」。4人の宇宙旅行者は、スペースXの有人宇宙船「クルー・ドラゴン」に乗り、2021年9月16日(日本時間)に宇宙へ出発。3日間の宇宙旅行を楽しんだ。
そこには、難病の子どもを救う願いと、本格的な宇宙旅行時代の幕開けへの期待が込められている。
星出彰彦宇宙飛行士ら、船外活動を完了 – 新型太陽電池の設置準備などを実施
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の、星出彰彦宇宙飛行士とトマ・ペスケ(Thomas Pesquet)宇宙飛行士が、2021年9月12日、船外活動(EVA)を実施した。
新しい太陽電池を取り付けるための架台の設置や、実験装置の交換などを実施。星出氏の船外活動時間は通算で28時間17分となり、日本人最長記録を更新した。
NASAの火星探査車、火星の岩石サンプルの採取に成功! 10年後には人類の手に
惑星科学者なら誰もが思い描く、「火星の岩石を自分の手で分析する」という夢。その実現に一歩近づいた。
米国航空宇宙局(NASA)は2021年9月6日、火星探査車「パーサヴィアランス」が、火星の岩石のサンプルの採取に成功したと発表した。
火星の岩石サンプルを採取したのは史上初で、歴史的な快挙となった。このサンプルは、今後NASAと欧州宇宙機関(ESA)が共同で打ち上げる探査機によって回収。2031年に地球に持ち帰り、惑星科学者の手に渡る予定となっている。
米ロケット企業「ファイアフライ」、初のロケット打ち上げ試験に挑むも失敗
米国のロケット開発スタートアップの「ファイアフライ・エアロスペース」は2021年9月3日(日本時間)、自社開発した「アルファ」ロケットの初の打ち上げ試験に挑んだ。
しかし、打ち上げ直後に4基ある第1段エンジンのうち1基が停止。打ち上げから約2分半後に飛行中断が決定され、指令破壊された。
同社は「豊富な飛行データを得ることができ、飛行は大成功でした」と前向きなコメントを発表している。
新進気鋭のロケット企業「アストラ」、ロケット打ち上げに失敗
米国のロケット開発スタートアップの「アストラ・スペース(Astra Space)」は2021年8月29日(日本時間)、「LV0006」ロケットの試験打ち上げを実施した。
ロケットは横滑りしたあと、ゆっくりと上昇。不完全な状態で飛行したあと、最終的に地上からのコマンドで飛行を中止。打ち上げは失敗に終わった。
同社は「今回の試験で得られた知見を将来に活かす」と前向きなコメントを発表している。
ついに姿を現した、史上最大のロケット「スターシップ/スーパー・ヘヴィ」
全長120m、全備質量5000t--。史上最大・最強にして、史上初の完全再使用ロケットが、ついにその姿を現した。
いまをときめくイーロン・マスク氏が、人類を火星に移住させる計画を発表してから約5年。2021年8月7日、それを実現するための巨大ロケット「スターシップ/スーパー・ヘヴィ」の試作機が発射台で組み上げられた。
マスク氏は「数週間以内に軌道へ打ち上げる」と豪語。ロケットと宇宙船、そして発射台の準備が急ピッチで進んでいる。
インドの主力ロケット「GSLV」が打ち上げ失敗、第3段エンジンに点火できず
インド宇宙研究機関(ISRO)は2021年8月12日、地球観測衛星を載せた「GSLV」ロケットの打ち上げに失敗した。ロケットの第3段エンジンに点火できず、制御不能に陥った。技術的な不具合が原因だという。
GSLVはインドの主力ロケットのひとつであり、今後の同国の宇宙計画にとって痛手となった。
危険な小惑星「ベンヌ」、2300年までに地球に衝突する確率は0.057% – NASA
米国航空宇宙局(NASA)などは2021年8月11日、将来的に地球に衝突する危険性がある小惑星「ベンヌ」について、2300年までに衝突する確率は1750分の1(0.057%)であるとする研究結果を発表した。
ベンヌを探査したNASAの探査機「オサイリス・レックス」の観測データから判明した。広告
研究をまとめた論文「Ephemeris and hazard assessment for near-Earth asteroid (101955) Bennu based on OSIRIS-REx data」は、10日発行の学術論文誌『Icarus』に掲載された。