「マイナビニュース」カテゴリーの記事一覧
中国の「長征五号B」ロケットの残骸が大気圏再突入、今後も落下の危険が続く?
中国が宇宙ステーションの打ち上げに使った大型ロケット「長征五号B」の機体が、日本時間2022年11月4日19時01分ごろ、太平洋上で大気圏に再突入した。
無制御の状態で再突入したため、正確な再突入地点は直前まで不明だった。燃え残った破片が海上に落下した可能性はあるものの、被害は報告されていない。
中国は今後も長征五号Bの打ち上げを続ける見通しで、対策が取られない限り、打ち上げのたびに破片が地上に落下するかもしれない危険な状態が続くことになる。
今度こそ月へ! NASAの巨大月ロケット「SLS」が射点へ、打ち上げ準備進む
米国航空宇宙局(NASA)は2022年11月4日、有人月探査の試験ミッション「アルテミスI」の打ち上げに向け、巨大月ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を発射台へと移動させた。
当初、打ち上げはこの夏に予定されていたが、トラブルやハリケーンの影響などにより延期。現時点で新しい打ち上げ日時は、日本時間11月14日14時7分(米東部標準時同日0時7分)に設定されている。
スペースX、超大型ロケット「ファルコン・ヘヴィ」で米宇宙軍の衛星を打上げ
米宇宙企業スペースXは2022年11月1日、超大型ロケット「ファルコン・ヘヴィ」の打ち上げに成功した。米国宇宙軍の軍事衛星を静止軌道に直接投入した。
ファルコン・ヘヴィは現在世界で最も打ち上げ能力の大きなロケットで、打ち上げは約3年ぶり。
今後、大型の軍事衛星や小惑星探査機、月周回有人拠点「ゲートウェイ」のモジュールなど、数々の重要な打ち上げミッションが控える。
「中国宇宙ステーション」完成へ – 人類の新たな前哨基地、その期待と懸念
中国有人宇宙飛行工程弁公室は2022年10月31日、中国宇宙ステーション(CSS)の科学実験モジュール「夢天」の打ち上げに成功した。
夢天はその後、CSSのコア・モジュールとのドッキングに成功。昨年4月から始まったCSSの建設は、ひとまずの完成を迎えることとなった。
今後、宇宙飛行士の滞在をはじめ、さまざまな宇宙実験の実施、さらには宇宙望遠鏡モジュールの打ち上げなども計画されており、米国やロシア、欧州、日本などが運用する国際宇宙ステーション(ISS)と並ぶ、人類の宇宙の橋頭堡として活躍が期待される。
米ブルー・オリジンの宇宙船、無人飛行で打ち上げ失敗 – 脱出装置で無事回収
米国の宇宙企業ブルー・オリジンは2022年9月12日、「ニュー・シェパード」宇宙船の打ち上げに失敗した。
実験装置を積んだ無人での飛行だったため、けが人は出ていない。また、脱出装置が機能したことから、カプセルと中の実験装置は無事に回収されている。
運用段階に入ってからの打ち上げ失敗は初めて。原因は調査中としている。当面の飛行停止は避けられず、今後の同社による宇宙旅行ビジネスに影響を及ぼす可能性がある。
有人月探査の試験ミッション「アルテミスI」打ち上げ延期、その理由と今後
米国航空宇宙局(NASA)は2022年9月4日、有人月探査計画「アルテミス」の第一歩となる「アルテミスI」ミッションの打ち上げを延期すると発表した。ロケットに燃料の液体水素を充填している際に漏れが発生し、解決できなかったためだという。
打ち上げチームは修理に向けた準備を進めている。新しい打ち上げ日は未定だが、10月まで延期される可能性もある。
スカパーJSAT、スペースXの巨大ロケット「スターシップ」で衛星打ち上げへ
日本の衛星通信大手、スカパーJSATは2022年8月18日、通信衛星「スーパーバード9」の打ち上げについて、米宇宙企業スペースXと契約を締結したと発表した。
打ち上げは2024年の予定で、スペースXが開発中の巨大ロケット「スターシップ」を使うという。スターシップにとって、最初の商業打ち上げ契約のひとつとなった。
契約額など、詳細は不明。スカパーJSATは「『スーパーバード9』の打ち上げに向け、引き続きスペースXと協力していく」とコメントしている。
韓国初の月探査機「タヌリ」打ち上げ成功、国際有人月探査に向けた一歩に
韓国初の月探査機「タヌリ」が2022年8月5日、打ち上げに成功し、月へ向かう軌道に入った。
タヌリは、探査機の運用や科学観測に必要なさまざまな技術実証を実施。さらに、月で水などの資源を探索し、米国航空宇宙局(NASA)など進める有人月探査計画「アルテミス」の実現にとって必要な地形図の作成にも挑む。
宇宙望遠鏡と月着陸機を同時打ち上げ! 三菱重工のH-IIAロケット47号機が公開
三菱重工は2022年7月29日、同社飛島工場(愛知県飛島村)において、H-IIAロケット47号機のコア機体を報道公開した。機体はこのあと種子島宇宙センターへ運ばれ、組み立て、試験ののち、今年度中に打ち上げられる予定となっている。
同ロケットには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のX線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」の2機を搭載する。片や宇宙を観測する望遠鏡、片や月面に降り立つ月着陸機。目的も軌道もまったく異なる2つの宇宙機を、同時に打ち上げるミッションに挑む。
中国が2年ぶりに「再使用型試験宇宙機」を打ち上げ、小型のスペースシャトルか?
中国の宇宙機関、中国国家航天局は2022年8月5日、「再使用型試験宇宙機」の打ち上げに成功したと発表した。
宇宙機は軌道上に一定期間とどまり、軌道上サービスを行ったのち地上に着陸。宇宙機の再使用に関する技術実証を行うとしている。ただ、機体の姿かたち、運用期間などは明らかにされておらず、多くのことが謎に包まれている。