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中国「神舟十三号」宇宙船が地球に帰還、半年の宇宙ステーション滞在を完遂
中国の宇宙船「神舟十三号」が2022年4月16日、3人の宇宙飛行士を乗せ、地球への帰還に成功した。
3人は昨年10月に打ち上げられ、建設中の「中国宇宙ステーション(CSS)」へ飛行。中国にとって最長となる半年間の長期滞在ミッションをこなした。
今後、CSSの増築のほか、6人体制での滞在なども計画。中国の有人宇宙計画は順調な歩みをみせている。
日本経済新聞にコメントが掲載
日本経済新聞にコメントが掲載されました。
「国際宇宙ステーションが落ちるぞ」と脅すロシア、その真意と今後の展望
2022年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻は、いまなお終わりが見えない厳しい状況が続いている。
その影響は宇宙開発にもおよび、ロシアと欧米諸国が共同で進めていたさまざまな宇宙計画が中断や一時停止となっている。
そんな中、米ロが中心となって運用している国際宇宙ステーション(ISS)の行く末も不透明となっている。ロシア宇宙開発のトップを務めるドミトリー・ロゴージン氏は、ISSからの撤退を匂わすなど挑発。一方、仮にロシアが撤退しても、米国や日本などのみで運用が続けられる体制も整いつつある。
はたして、ロゴージン氏の挑発はどこまで本気なのか。そして、ISSの今後はどうなるのだろうか。
史上初「民間宇宙飛行士」が宇宙ステーションへ – 宇宙飛行の新時代の幕開け
史上初となる国際宇宙ステーション(ISS)への民間宇宙飛行ミッション「Ax-1」が、2022年4月9日から始まった。
米宇宙企業アクシアム・スペースが企画したもので、4人の「民間宇宙飛行士」が参加。スペースXの宇宙船クルー・ドラゴンでISSを訪れ、約8日間滞在し、実験や研究を行う。
ISSへの宇宙旅行はこれまでも行われてきたが、今回は民間主導による、民間宇宙飛行士のミッションという点で一線を画する。そして、将来の宇宙ステーションの商業化という目標に向けた大きな一歩ともなるものである。
ロシアのロケット使用不可、苦境のワンウェブにイーロン・マスクが助け舟
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、衛星の打ち上げができなくなった英国の衛星インターネット事業者「ワンウェブ」は2022年3月21日、打ち上げ再開のため、米国の「スペースX」と契約を締結したと発表した。
同社とスペースXは競合関係にあり、救いの手が差し伸べられたことに驚きの声があがる一方、スペースXのイーロン・マスク氏は「たとえ競合他社でも、正しい行動をとる」と語り、度量の大きさを見せつけた。
現在、打ち上げ成功率が高く信頼性があり、そして発注してすぐに打ち上げが可能な大型の商業ロケットは、実質的にファルコン9しかなく、スペースX一強・一択ともいえる状況になった。しかし、その裏には大きなリスクも潜む。
スペースXのクルー・ドラゴン宇宙船4番機、名前は「フリーダム」に
米国航空宇宙局(NASA)は2022年3月24日、クルー・ドラゴン宇宙船の4番機を「フリーダム(Freedom)」と命名したと発表した。
名前を考案し、同機の初飛行にも搭乗するチェル・リングリン宇宙飛行士は「基本的人権と、誰にも妨げられない人間の精神から生み出される産業とイノベーションを称えたもの」と命名理由を説明。
初飛行は4月20日に予定されている。
月刊『軍事研究』2022年5月号
ロシア人宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに到着、ウクライナ色の服を着用?
ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、ロシア国営宇宙企業ロスコスモスは2022年3月19日、3人のロシア人宇宙飛行士を乗せた「ソユーズMS-21」宇宙船を打ち上げた。
宇宙船は約3時間後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着、3人は米国や欧州の宇宙飛行士と合流した。一方、3人がウクライナの国旗の色と同じ、黄色と青の服を着用していることが話題となっている。
3月23日(水)放送のTBSラジオ「アシタノカレッジ」に出演します
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3月23日(水)放送の、TBSラジオ「アシタノカレッジ」に出演します。
ロシアのウクライナ侵攻の宇宙開発への影響についてお話しする予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
メルセデスF1の“ゼロポッド”で話題、「リアクション・エンジンズ」とは?
史上まれに見る大接戦の末、劇的な結末を迎えた2021年のフォーミュラ1(F1)世界選手権。それから早3か月、2022年シーズンが幕を開けた。
今シーズンは「過去40年で最大の変化」とも称される規約変更がもたらされ、各チームのマシンの姿かたちは、昨シーズンから大きく変貌した。
そんな中、昨年惜しくもドライバーズ・タイトルを逃したメルセデスAMG F1が開発した「W13」は、他に類を見ないスリムな形状で大きな話題となっている。まるでマシンの側面を大きく削ぎ落としたような、「ゼロ・ポッド」と呼ばれるこの形状。実現した背景には、「リアクション・エンジンズ(Reaction Engines)」という英国の航空宇宙メーカーの存在があるという。